平成15年度図書館協議会会議録

開催日時 平成15年10月29日(水)午後4時00分〜午後5時10分

会  場 図書館3階会議室

出席 《委 員》佐藤会長、合田副会長、前野委員、村山委員

     《事務局》清野館長、永森係長

開  会 午後4時00分

佐藤会長 「それでは議題について事務局から説明願います。」

清野館長  別紙資料に基づき平成14年度図書館利用状況・平成15年度図書館利用状況等の報告を行う。

     ※平成13年度以前と平成14年度以降のコンピュータ化による統計のとり方の違いについて説明をする。

前野委員 「児童、幼児とありますが、児童は小学生・中学生のことですか。」

清野館長 「児童は小学生までのことです。幼児は児童に入ります。学生は中学生と高校生、それ以上は一般としています。これは年齢別でわけています。」

合田委員 「団体が借りている数が年間で10,470冊あるということですか。」

清野館長 「それは13年度までの数字です。今は、例えばクラスや児童館で何冊か借りるときには、実際にコンピュータで貸出処理をして貸出します。団体が借りた冊数が貸出冊数の団体の欄に出ています。仮に、1か月半の貸出期間を過ぎて、2か月借りていたとしても、コンピュータで処理をしないかぎり、数字は足されません。以前は、貸出したままで更新をしていたものが、1年間で10,470冊あったということです。」

     その他に特に質疑なし

佐藤会長 「次に、図書館の事業についてです。」

清野館長 別紙資料に基づき平成15年度図書館事業についての説明を行う。

     ※学校図書館指導員のオリエンテーション・実習(5月)、蔵書点検(7月1日〜8日)、学校教諭社会体験研修(7月31日・8月1日)、温泉配本所設置(8月4日)、北海道武蔵女子短期大学生実習(8月6日〜13日)、日曜日の開館時間延長(8月10日)、古本市(9月27日・28日)、横山孝雄氏原画展(11月1日〜15日)、石原誠氏文化講演会(11月22日)について説明をする。

前野委員 「学校に配置された図書館指導員は緊急雇用対策で、1年間だけなのですか。」

佐藤会長 「1年間ですね。」

前野委員 「来年度はまた新しく指導員が配置されるのですか。」

佐藤会長 「それはわかりません。今年度についてはきちんと本が整理されましたので、学校関係者として非常にありがたかったです。私の学校では、蔵書が多くはないので整理は早い段階で終わりました。その他としては、データベース化のために、図書館指導員とは別に2人の方々の力によってコンピュータによる蔵書のデータ入力をしましたので、これからは各学校で本の貸借ができるようになると思います。データ入力のために雇用された方々は、2か月間で終了しました。学校図書館指導員は1年間ですから、来年の3月末までとなります。」

清野館長 「データ入力は終わったのですか。」

佐藤会長 「私の学校では終わりました。」

清野館長 「全校終わったのでしょうか。」

佐藤会長 「他の学校はどうでしょうか。ほぼ同じ時期に終わっていると思います。今後は図書館指導員の活用の仕方だと思います。図書室が日本十進分類法で分類され、整理されましたので、子供たちが意識して借りられようにする意欲づけをする役目が図書館指導員にはあると思います。」

合田委員 「公共図書館との連携はどうですか。」

清野館長 「来年度、今回入力したデータが動かせるようになります。今現在、インターネットが使える学校では、図書館の蔵書が検索できます。それから、数年前から、調べ学習や総合学習等での図書館利用も以前と比べ、格段に増えています。そういった中で、公共図書館と学校図書館の連携を保っていかれればと思います。」

合田委員 「このことがこれからの大きな問題で、学校図書館指導員そのものが来年からいるかどうかというのも、とても大きな問題だと思います。それも含めてですが、これで終わらせないような形とよりよく公共図書館と学校図書館が連携していけるように具体的に考えていかなければならないと思います。そのためにまず、学校の先生が本をよく知らないというのが実態だということがきこえてきますが、専門の人がいないとどうしてもかたよったりするので、情報を持っていないための誤解があることがあります。また、図書館に生徒を連れてくるのも、事前に連絡がなく、当日突然来ることがあります。そうすると図書館側としては、必要な準備もできずに受け入れざるをえなくなってしまう。現場はずいぶんこれから改善していかなければならなことが多いようです。先日、苫小牧での学校図書館の全道大会に参加したときに、苫小牧では、マニュアルを作って、各学校に配置しているとのことでした。登別でも、そのような体制をとるべきだと思います。できれば、一方的ではない、不満の残らない形をとるよう対策が必要です。問題なのは、お互いに、今まで関わらずにきてしまったので、新たにきちんとした形のものを作っていく上で何が必要か考えています。公共図書館も人手がない中で、受け入れをし、それに対応することは大変だと思いますが、学校図書館と担当者と話し合うことは考えているのでしょうか。」

清野館長 「今年に入って、今までの校長会などを通して事前に連絡してほしいということが徹底されてきましたので、各クラスからの要請で、事前にファックスなどで調べたいことや質問したいことが学校から届いています。そういった面では準備ができるようになってきています。時間的に余裕がある場合には、道立図書館などから資料を借りて対応しています。」

合田委員 「どの学校も単元は同じなため、見たい資料が重なったりするというのを聞いたことがあります。その対応としては学校との協議になると思うので、ぜひ不満の残らない方法がとられるといいと思います。」

清野館長 「以前は『これから行きます』ということもあり、戸惑いましたが、それは大部解消され、事前に、先生方が子供たちの意向を聞いて、質問が来ています。」

佐藤会長 「突然行くことはほとんどなくなったと思います。」

合田委員 「あとは教材の提供などですね。図書館の使い方を知らない先生が、子供たちを引率してくることがない状況を一番先に作らなければなりません。」

清野館長 「今は、司書教諭が兼任になっています。それを一日も早く専任にしてほしいという要望が国に出ていると思います。現在はどちらかというと、一般司書が配置されている学校は別ですが、そうでないところはボランティアが対応するようになっていますので、司書教諭が専任になれば、大部改善されるのではないでしょうか。」

合田委員 「専任の要望に関して学校の方では何かしているのでしょうか。」

佐藤会長 「法律が変わらないと、意味がないと思います。小学校では司書教諭の多くは担任をしていますので、曜日によっては3時半頃まで子供たちにつくこともあります。先ほど館長が言ったように、専任の司書教諭を公共図書館の方からも声をあげていかなければならないだろうと思います。学校はもちろんこれからも声をあげていかなければならないと思います。」

合田委員 「本当にこれは大きな問題で、50年も配置運動が続いてやっと実現し、次のステップはどうしても専任司書を要求していかなければならないと思います。全国の資料を取り寄せて調べたのですが、司書教諭の配置率もまだまだで、12学級以上の学校には配置することに形はなっていますが、専任者ではないので、問題が解決されたことにはなっていません。緊急雇用対策でやっているところもあり、問題があると思います。教育委員会は何か動いているのでしょうか。」

清野館長 「情報が入っていません。」

佐藤会長 「教育委員会というよりは国に対して粘り強く要求していかなければならない課題だと思います。他になにかありますでしょうか。」

村山委員 「先ほど出てきた各校に配置するマニュアルとは具体的にはどういうものなのでしょうか。」

合田委員 「今手元に資料がありませんが、今までのやってきた中でのトラブルをどうしたら直せるかのマニュアルのようです。早急に作ると言っていましたので、もうできているかもしれません。公共図書館と学校図書館の貸借に関する連携の中での約束事、使い方や条件整理のことなどです。」

前野委員 「1年間の紛失冊数なのですが、これはどのように紛失したものですか。」

清野館長 「貸出をしていないのに、本がないということです。貸出手続きをとっていないということです。」

前野委員 「もし、私が借りて、無くした場合には、どうするのですか。」

清野館長 「弁償していただいています。」

前野委員 「それでは1年間で228冊が貸出手続きをとらずに無くなったということですか。」

清野館長 「去年第1回目の蔵書点検をしたときに、1,538冊ほどが不明でした。このうち、今年7月の点検でも見つからなかったのが、980冊です。不明本が見つかった理由は色々ありますが、利用者に貸出している本が、コンピュータ上で貸出したことになっていなかった場合や、書架と書架の間に落ちていたものが書架の整理していたときに出てきたもの、点検するときに点検し忘れたものなどです。そうして見つかった数が、558冊でした。最終的に見つからなかった980冊は、11年度にデータ入力をしてから、14年までの3年間で紛失した数ということです。そして、去年の7月から今年の7月までに紛失した数が、228冊です。これも、来年点検をしたときに、何冊か出てくる可能性はあります。この数字は皆さんが多いと思われるか少ないと思われるかはわかりませんが、例えばブックディテクションという、貸出手続きをしないで図書館を出ようとすると、ブザーが鳴るものを使用しているところがあります。そういったところでも、200冊以上の紛失本があります。1,000冊以上の紛失本があるという図書館もあります。私たちにとっては11冊が大変重要な本なんですが、単純に数だけ見ますと、少ない方だと思います。」

合田委員 「主にどのような本がなくなっているのですか。」

清野館長 「おそらく自分の趣味のものや、好きな作家などがまとまって無くなっています。一覧表が出ますので、傾向はわかります。」

合田委員 「同じ人ということですね。」

清野館長 「そうだと思います。特定の人が持っていっていると思います。」

合田委員 「辞書などはないですか。」

清野館長 「辞書はありませんが、図鑑等はあります。ブックディテクションが設置されている図書館でも、例えばカウンター業務の忙しいところを見計らって、持ち去るという話も聞いていますので、貸出処理をし忘れたということはあまりないようです。ブックディテクションのシステムを導入しても、意識的に取ろうとしている人にはあまり効果がありません。以前聞いた例では、貸出手続きをとらずに窓から本を投げてしまうということもあったようですが、これはシステムの問題ではありません。我々担当者が、個人的に利用者と親しくなるというように、地道にやっていくしかないと思います。」

佐藤会長 「別件ですが、読書感想画についてですが、初回なので8点と少なく、子供たちや先生方の理解が不足していました。次年度も行うのでしょうか。」

清野館長 「しばらくは続けます。今回は、今年度の予算に間に合わなかったため、読書感想文コンクールの枠内で入選作を決めました。来年度は、希望としては、読書感想文と読書感想画の枠を分けて、コンクールを行いたい。ただ、財政が厳しい状況ですので、確約はできませんが、要求はしていきます。」

佐藤会長 「要求がとおらない場合は、今年度のような形になるのでしょうか。」

清野館長 「やはり60点の中で、応募状況に応じた入選数になります。」

佐藤会長 「わかりました。いずれにしても、来年度以降も読書感想画コンクールは続けるということですね。」

      その他特に質疑なし

清野館長  第2回定例会における公明党の鎌田議員からの図書館行政についての一般質問と答弁の説明を行う。

     ※《質問要旨と答弁》

      (1)図書館利用者の推移と現状について

        @図書館利用者の推移と利用拡大の課題について

          推移については配布資料のとおり。図書館は単に本を貸出するところではなく、講演会や楽器の演奏会、絵画などの展示会、ボランティアによる古本市、自動対象の読み聞かせなどを企画している。

        A図書館サービスの向上に向けての具体策をどのように考えているか

          今年8月に登別温泉ふれあいセンターとオンライン化され、市内全域の図書館サービスが可能になった。

        

         B図書館に来られない人(体の不自由な方や介護度の高い高齢者)を対象とした

          図書輸送貸出サービスをする考えについて

          体の不自由な方に対する図書の郵送について、心身障害者用冊子小包郵便物として取り扱われると、図書の郵送料が半額になる(郵便法郵便規則第39条)。郵便局に手続きをとり、許可されたので、対応が可能。利用者の返送費用負担については、ボランティアを含めた市民の協力を得て、どのような方法を取れるのか考えていく。

      (2)配本所整備の考えについて

        @登別婦人センター配本所整備の考えについて

          以前の図書室から、1階のロビーに書架を出し、その後も書架を増やした結果、利用が増えている。

        A地域利用者の要望に応え、託児室を図書室に使用する考えは

          託児室は事務室やロビーから保護者の目の届くところにあり、奥にある図書室と入れ替えることはできない。しかし、託児室を利用していない時は図書の利用室としても差し支えない。

平成15年度全道図書館長会議についての報告を行う。

※@今日的な情勢と図書館運営

図書館の管理運営形態、公共図書館貸出実態調査報告書

       A北海道子ども読書活動推進計画(仮称)

       B図書館を取り巻く現状等

         北海道図書館総合目録構築の方向性

       C道内公共図書館の諸問題

         ブックスタート

      

合田委員 「子ども読書推進計画は結局今、道で作っているものに各自治体がそれに合わせて作らなければならないので、登別はどのように考えているのか質問したいと思います。」

清野館長 「道で策定を担当したのは、生涯学習課で、道立図書館ではありません。各市町村の教育委員会では、社会教育が担当するのか図書館が担当するのか、道はそこまでは求めていません。各市町村で考えることです。」

合田委員 「大事なことなので、それなりの対応を考えておかなければならないと思います。それで、館の取り組みはどうなるのかうかがいたかったのです。」

清野館長 「11月4日以降に市町村の教育委員会に、道で策定した計画が届きます。」

合田委員 「それでは次回お聞きしたいと思います。それから、総合目録がやっと16年度に開始するということで、来年にはシステムができるのですね。そして、ブックスタートですが、例えば試算のようなことはしているのですか。登別の出生率と合わせてどのくらいというようなものは。」

清野館長 「だいたい出生数は450人くらいです。もちろんブックスタートをするからといって、ブックスタート協会で薦めているものを取り入れなければならないわけではありませんが、仮にそれで取り組むとなると、だいたい90万円くらいの予算が必要になります。ちなみに、図書館の年間の資料費が800万円ですから、1割以上に該当します。ブックスタートの担当部署は、教育委員会か、保健福祉になります。」

合田委員 「図書館だけに全ての責任をということではなく、関係部署とうまく折半しあえば、100万円ならできなくはないと思います。例えば、図書館の利用者が増えないことの改善のために、子供のときから本に関わるという環境整備は必要です。赤ちゃんのときからのブックスタートはやっておくべきだと思います。」

清野館長 「ブックスタートの趣旨にのっとった活動はしています。図書館も、新しい幼児向けの本を買って、乳幼児検診のときにそれを利用してもらったり、のぞみ園や子育て支援センターなどに団体貸出で持っていったりして、利用はしてもらっています。保健師さんや検診に携わっている方も、手の空いている方は、読み聞かせをしているということを聞いていますし、図書館としても、ボランティアなど、要請があれば、積極的に関わっていきたいと思います。」

合田委員 「ボランティア養成講座などの計画は次年度以降あるのですか。」

清野館長 「今のところはありません。」

合田委員 「考えていく必要があると思います。それから、前に話していた、コピー料金が10円になるかもしれないという話はどうなっていますか。」

清野館長 「コピー料金を設定したときは、市の方針として、一律20円にしてほしいという要請が総務課からありました。それが妥当だったのかを見直すという回答をもらっています。一律でなくてもいいということになれば、図書館で設定することは可能です。今は待っている状態です。」

合田委員 「いつまでにという期限はないのですか。長くなると忘れてしまうおそれがありますのでできるだけ期限を言ってほしいです。」

清野館長 「もう一つ、今年の5月に施行されました受動喫煙防止の関係で、11月1日から、図書館は全館禁煙になります。すでに玄関等に張り紙をしてあります。」

佐藤会長 「他に何かあるでしょうか。」

合田委員 「協議会の会議録は全録ということ、全面公開、傍聴も可能なのですね。発言者の名前を書くというのも皆さんよろしいのですね。協議会はとても改善されて、あるべき姿になってきていると思います。」

佐藤会長 「課題も一つずつ改善されてきているようですので、今後も市民にとって良い形で図書館も努力していただきたいと思います。また、予算の関係では、関係する部署、教育委員会や市役所等のからみもあると思いますが、よろしくお願いします。」

     

      その他特に質疑なし

佐藤会長  閉会あいさつ