■明日をひらく窓  10月1日発行


●潤いのある「生涯学習社会」を目指して!


 わたしたちは、だれでもが生涯にわたり、生きがいとゆとりをもって充実した生活を送りたいと願っています。
 また、わたしたちが、生活の向上や自己の充実を目指す時、「やってみたい」「できるようになりたい」という意欲が生まれてきます。
 そして、自分の個性や能力を伸ばすことができたり学んだことを生かすことができたなら、それは、かけがえのない大きな喜びとなります


◎「登別市生涯学習推進基本構想」を策定しました
 
生涯学習は、わたしたちが生涯にわたって行う学習です。わたしたちは、生まれるとすぐに、家庭を中心とした学習がはじまります。やがて、学校に通い学習をすすめるとともに、地域社会でも色々な学習機会に出会い、学習することがらを広げていきます。さらに、学校を卒業して社会に出ると、仕事にかかわる学習や、豊かで充実した人生を送るための学習を続けることになります。
 このように、家庭・学校・職場・地域社会で行われるすべての学習を生涯学習としてとらえることができ、わたしたち一人一人の生きていく姿そのものに深くかかわっているといえます。
 近年、登別市民の生涯学習に対する意欲や関心も確実に高まっています。登別市では、市民の皆さんがこれからの人生を楽しく過ごすための指標として、今年3月「登別市生涯学習推進基本構想」を策定いたしました。


《キャッチフレーズ》
 「きらり・はつらつ・みちたりライフ」

 生涯学習でだれでもがきらりと輝き、はつらつした生活に満ち足りを感じるよう楽しく生きましょう。
 21世紀はそんな暮らしをしてみませんか。
  ( 生涯学習推進基本構想を希望者に配布しています。)




●中学生の海外派遣研修事業
  「次代を担う国際人」として
〜 デンマーク・オランダを訪ねて 〜


 
9回目を迎えた「中学生海外派遣研修事業」で、今年も登別市から中学生7名、引率者3名の交流団が、8月13日から9泊10日の日程でデンマークのリンゲ市、ウイスリンゲ市とオランダを訪問しました。派遣団は、期待と不安を持ちながらも立派に交流を深め、デンマークの歴史、伝統、文化など多くのことを学んできました。この貴重な体験を今後の中学校生活の励みとして、学習の視野をいっそう広げていってほしいと思います。
 次代を担う子どもたちが、諸外国の生活習慣や文化に触れることを通して、国際人として豊かな人間性が身に付くことを期待します。


★ 中学生海外派遣に参加して
                   派遣生徒代表  西陵中学校   小 山  亮

 デンマークという国は、ヨーロッパの北部に位置し、農業の中でも酪農を中心産業としている国です。人口は約530万人で、北海道とほぼ同じです。日本とのつながりとしては、日本の食卓に出されるベーコンの約9割がデンマーク産といわれるほど、デンマークの豚肉製品が普及していることです。
 ぼくのデンマークでの一番の思い出は、リンゲという小さな市でのホームステイです。
 なぜならば、ホストファミリーの人や、ぼくたちが行った学校の人にとても親切にしてもらい、さらにみんなと友だちになれたからです。デンマークの人は、とても明るく社交的で、言葉も満足に通じ合えないぼくたちと、積極的に交流をしてきて、ぼくたちもすぐに友だちになることができました。だからリンゲの人たちとの別れはとてもつらいものでした。
 ぼくは、この海外派遣に行く前までは、言葉も満足に通じない人と、うまくコミュニケーションをとることができるのか心配でした。
 しかし、この海外派遣で、国が違っても、お互いに理解しようとすれば、言葉が通じなくても、心は通じあえる事がわかりました。
 ですから、この経験をもとに、いろいろと外国の事を学び、これからの生活に生かしたいと思います。




●『登別市 子ども議会』の開催
      
21世紀のまちづくりを論議


 市制施行30周年・西暦2000年を記念して、登別市の子どもたちによる「子ども議会」が7月21日、市議会議場で開催されました。小学校6年生から中学校3年生までの児童生徒37名が、市の理事者と議員に分かれ、21世紀のまちづくりを踏まえた熱い論議を行いました。子どもたちの自由な発想による質問は、22件におよび、登別市政への関心は、子どもたちにも身近なものと受けとられているようでした。
 議論の前に議長を務める近藤君(幌別中)から「自分たちの目から見た身近な問題や将来のまちづくりなどを話し合おう」と挨拶があり、質疑がはじまりました。

 主なものでは、次のような議論がありました。

●質 問 登別市は、他の市町村に比べ、スポーツ施設が少ない。新しい体育館を作る計画はないか。
◎答 弁 現在、大きな体育館は1か所ある。それも古いので、将来的には市民のアイデアを生かし、誰でも楽しめる施設を作りたい。
●質 問 今、有珠山の噴火などで噴火や地震の計器が必要だ。登別市はどんな計画があるか。
◎答 弁 登別市独自では設置していないが、今後、国に働き掛け誰もが安心できるまちにしたい。
●質 問 登別市は誰にでも優しいまちである。もっとよいまちにするためには、ボランティア活動を活発にすることだ。その活動計画はどうなっているか。
◎答 弁 この活動は、今後、皆が取り組んでいかなければならない問題だ。特に、学童ボランティアを計画的に取り組みたい。福祉教材も使い心豊かな人を作る取組も行っていきたい。
●質 問 交通安全について、市はどんな計画があるか。
◎答 弁 どんな立派な対策を立てても市民のマナーが悪ければ、事故は減らない。これからも大いに啓発していく。今後も道路整備に力を入れていく。

 最後に収入役を努める幅さん(鷲別小)から「今日の経験を生かし、21世紀が希望に満ちるよう一人一人が考え行動しよう」と誓いの言葉がかけられ終了しました。



●わたしも同じ仲間 〜 少年の主張大会 〜


 平成12年度の「登別市少年の主張大会」が6月12日に、緑陽中学校体育館で開催されました。
 この大会には、市内の中学生12名が出場しました。最優秀賞には、「同じ仲間として」と題する主張を発表した村井彩夏さん(幌別中学校3年)が2年連続で選ばれました。
 村井さんは、今年の1月ヤングボランティア・フォーラムに参加し、その中で学んだことをもとに発表しました。“私は、眼鏡をかけている。眼鏡を外すと見えなくなる。足の不自由な人は、車椅子が無ければ生活できない。つまり私も足の不自由な人と同じ障害を持っている人間です。”と切り出し、さらに総合的学習の時間の体験学習では、福祉グループに入り、車椅子の実体験の中から、体の悪い人の目線に合わせ障害者のカベを取り払うことの大切さを強く訴え、聴衆者に感動を与えました。
 村井さんは、7月1日に、苫小牧市で開催された「胆振地区大会」に登別市の代表として出場し、優秀賞にも選ばれています。



●読書の秋!「良い本との出会いを!」

 本年は、「国立国際子ども図書館」の新設に伴い、「子ども読書年」と定めることになりました。その主旨は、人は言葉で考え、表現し、人類の歴史を築いてきましたが、憂慮するべきことは、今、新しい世紀を担う子どもたちの世界からこれらのことが、失われつつあることです。読書は、言葉を獲得する有効な手段の一つです。読書が未来の国づくりのためになることを信じ、「子ども読書年」としたのです。
 私たちはこの機会に、一人でも多くの子どもたちに、読書に関心を持ってよい本に出合うよう期待したいものです。

〜広く便利になりました〜
 
移動図書館車「こぐま号」をよろしく!
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 これからも、新しい「こぐま号」をよろしくお願いします。


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