■明日をひらく窓  3月8日発行


●新たな旅立ちを祝って!

 今年の冬は、稀にみる積雪で一段と厳しい寒さでした。しかし、3月も半ばに入りますと、例年と変わらず春は駆け足でやって来たようです。小道の草花や樹木や芽も膨らみ春の息吹を一層強く感じさせるこの頃です。
 3月は卒業シーズンです。新世紀の幕開けの輝かしい年にめでたく卒業証書を手にする登別市の児童・生徒は、小学生563名、中学生554名です。
 ご卒業おめでとうございます。
 子どもたちの将来が実り豊かで、明るく輝かしいものとなるよう願っております。保護者の皆さん方、お子さんの立派に成長された姿には、感無量で喜びもひとしおのことと思います。
 お子さんの成長に心からお祝い申しあげます。



●『笑顔でむかえてくれた4年1組』
 〜洞爺湖温泉小学校4年 大坂 綾さん〜噴火に負けず頑張っています!

 有珠山の噴火から1年が経とうとしております。綾さんは、当時、登別市で8ヶ月間、避難生活をしていました。その間、登別小学校の先生や子どもたちから励まされ楽しい学校生活を送っていました。現在、月浦の仮校舎で登別を思い出しながら元気に頑張っている様子を推進室に知らせてくれました。
 私は、有珠山の噴火のとき、登別市に避難し登別小学校で勉強しました。最初は、とても不安だったけれど、皆が優しい笑顔でむかえてくれてうれしかった。
 転校して、初めのころはなれなくて、とてもつらく、しんどかったけれど、しだいに、楽しくなってきました。そして、だんだんお友だちもでき、親友もできました。
 最初の不安が、友達のおかげで楽しく感じるようになりました。またお別れ会までしてくれ、別れるとき笑顔でおくってくれたことが、とても心に残っています。
 いつまでもわすれないで友達でいてほしいものです。それと優しくしてくれたことは忘れません(略)
 私も噴火に負けず、がんばっています。(1月15日)

 綾さん!優しくしてくれたお友だちを思い出しながら、これからも頑張って下さい。昨年度、虻田町から小学生22名、中学生4名が登別市に避難し、学校生活を送りました。


●『ボランティア国際年』って何?

 2001年は、日本が国連に提唱した「ボランティア国際年」です。
 その趣旨は、「心の豊かさの探求」であり、今年は、日本国内はもとより世界各国で多くのボランティア活動が展開されていきます。


 
 この1年間に「体の不自由な人やお年寄りの手助けをした」ことがありますか?

何度もある 時々ある ない
日  本 8% 28% 64%
ド イ ツ 22% 36% 42%
アメリカ 18% 33% 49%

                              1999年10月調査
                              各国小5年、中2年対象


●子を叱るのに遠慮は無用!

 
公共の場に限らず、よく子どものはしゃぐ姿を見ます。人通りの多い所を走り回ったり、大声で話をしたり、周囲に対する気遣いが感じられない子。これが他人の迷惑になるのは、言うまでもありません。
 いつもと違った環境に、子どもは少々興奮気味になることから、軽い注意程度では、耳を傾ける余裕もなくなります。
 ここで甘やかし、あいまいな叱り方をしていては、同じことの繰り返しになってしまいます。他人に迷惑を掛けないように躾けるのは、親の責任です。
 自分の子を叱るのに遠慮は無用です。親の毅然とした態度が子どもを大きく育てることになります。



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