明日をひらく窓 《平成13年10月15日発行》  


地域ぐるみで児童・生徒を守ろう!


 大坂の池田小学校における児童殺傷事件は、多くの人々を震えあがらせた凶悪な出来事でした。
 子どもたちが、楽しく、安心して、学べる場であるはずの学校で、あのような事件が起きたことは誠に恐ろしいことです。
 学校は、子どもにとって安全に生活できる場所であるべきなのです。
 今後、忌わしい事件に巻き込まれないために、学校の危機管理は、学校ばかりでなく保護者や地域の方々と連携しながら、地域全体で取り組むことが必要です。
 登別市教育委員会では、今回の事件を契機に、学校の安全確保として、非常ベルや携帯ベルを整備し対策を講じることとしました。

◎不審者の早期発見へ
 不審者の早期発見には、学校だけでなく家庭や地域、関係機関などと協力体制を組みながら安全対策の徹底を図ります。
 各学校では、教職員による校・校地内の巡視、部外者へのチェック、緊急時の連絡体制なども徹底します。また、児童・生徒の登下校時における不審者、変質者への対策としては、これまでも緊急避難所として、「こども110番スタディーちゃんの家」を設置してきました。
 さらに地域住民の協力を得て増設し、児童・生徒の緊急駆け込み場所を確保していきます。

★各小学校に非常ベルを設置
 登別市教育委員会では、学校における安全管理の対策として、次のように取り組みます。
  @各小学校には、全教室、廊下、ホールなどに非常ベルを設置します。
  A各幼稚園、小・中学校の職員に非常携帯ベルを配布し、常時携帯します。
  B各幼稚園の入り口にセンサーを取り付けます。


学習指導要領の改訂により
各学校は、ここが変わります!


 完全学校週5日制の実施に伴う新学習指導要領では、「生きる力」を育む総合的な学習の時間が創設されます。
 また、保護者や地域住民の意見などを反映させ、「学校が良くなる、教育が変わる」ことを目指した開かれた学校運営を積極的に推進するために、各学校に学校評議員を置くことになりました。

◎完全学校週5日制の実施
 来年度から毎週土曜日が休業日になります。完全学校週5日制の実施は、子どもたちが、土・日を利用し、家庭や地域社会で、自由に自然体験や社会体験、スポーツ活動など様々な体験を通じて、「生きる力」をはぐくむことをねらいとしています。

◎総合的な学習の時間の創設
 この学習の時間は、地域や子どもの実態に応じて、学校独自に特色ある教育活動が展開されていきます。小学校は、3年生以上から週3時間程度、中学校は週2〜4時間程度を当てます。各教科で学習したいろいろな知識を結びつけ、総合的に学習することをねらいとするとともに学習内容は学校で決めていきますので教科書はありません。

◎わかる授業、楽しい授業の充実
 従来の授業時間が週当たり2単位時間縮減されます。それ以上に教育内容を厳選して、学習内容をおよそ3割程度削減しますので、学校生活にゆとりが生まれます。このことにより、教師は、個に応じた指導や学ぶ楽しさ、成就感を味わわせる学習への取り組みが行いやすくなります。中学校では、選択教科の幅を拡大します。

◎自ら学び、自ら考える力の育成
 社会の変化に主体性に対応できる力を身に付けさせるため、自ら学び、自ら考える力の育成や豊かな心やたくましさを育む学習に取り組みます。体験的学習や問題解決的な学習などを重視した学習を取り入れ、「生きる力」をはぐくむことをねらいとしています。


姉妹都市・宮城県白石市
「ふるさと豆記者訪問事業」

 幌別西小・幌別東小の児童10名は、8月1日から2泊3日の日程で白石市を訪問してきました。
 この事業は、昭和58年白石市と姉妹提携が締結され、それを記念し、平成4年から両市間で交流を図っています。
 今回の訪問団は、幌別西小学校は深谷小学校を幌別東小学校は白石小学校を訪問し、多くの交流を深めながら、登別市との関わりについて学習してしました。

「白石市を訪問して」
                     幌別西小学校6年  水戸部 佑くん

 ぼくたちは、西小学校児童会の代表として白石市の深谷小学校を訪問しました。交流体験学習では、コンピュータによる本校と分校との情報交換とからまつ太鼓の練習をしました。コンピュータを通じて、分校の様子を見ることができました。からまつ太鼓の練習では、深谷小学校の友達から教えてもらい少し太鼓が打てるようになりました。翌日、白石城やミュージアム、宇宙館などを見学しました。この訪問を通して、登別では体験できないいろいろなことを学び勉強になりました。

「交流会に参加して」
幌別東小学校6年  佐藤 彩香さん

 私たち幌別東小学校の児童は、白石市立白川小学校の友達と交流をしました。白川小学校の6年の友達は、にこにこし出迎えてくれました。早速、自己紹介から初め、登別のまちや東小学校の様子を発表しました。白川小学校の友達からは、白石の歴史やまちの特産物「うーめん」や「こけし」などについての話をしていただきました。私は、白川小学校の仁美ちゃんと、仲良しになり今でも手紙の交換をしています。これからもずっと仲良しでいられればいいなあと思っています。



2001年は、『ボランティア国際年』
  〜できることからはじめよう!〜

 本年は、国連が定める「ボランティア国際年」です。
 これは、日本が提唱国となって進めてきたもので、21世紀の最初の年を「ボランティア国際年」としました。
 その趣旨は、今や環境問題を始め山積する社会問題に、市民一人一人が立ち上がり、共に解決する時代であることの認識から提起されたものです。
 ボランティア活動を行う上で大切なことは、身近な出来ることから始めてみることです。
 現在、登別市内には、31のボランティア団体が登録されています。
 連絡先は
 
「登別市ボランティアセンター」です。(電話 88−2080)総合福祉センターしんた21内


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