今日的課題や社会の変化に対応した学習の振興


 高齢社会・環境問題・男女共同参画・国際理解・情報技術などの現代的諸課題について、市民が発達段階・年齢層などに応じて学習する機会が得られるように努めることが大切です。

高齢社会
 高齢社会の到来は、高齢者だけの問題ではなく、あらゆる世代の人々が自分のこととして取り組む必要のある重要な社会的課題です。これからは、高齢者であっても自立し、尊厳が保たれて生きられる社会を市民全体がどのように創造していくかという問題に取り組むことが必要です。
 
環境問題
 環境教育は、今日、地球規模の協力や取り組みを要する緊急課題として、その重要性が年々増大しています。この環境教育には、ごみ・資源リサイクル・省エネルギーなど家庭や地域の日々の営みと密接に関連した事柄が多く含まれています。このことを踏まえて、環境問題に対する多様な学習機会の確保に努めることが重要です。
 
男女共同参画
 今日、男女の別にとらわれず一人ひとりが社会のあらゆる分野で自立し、個人の能力を発揮することができるような社会(男女共同参画社会)を実現することが重要な課題となっています。
 そのためには、市民に、男女平等と相互の尊重・理解・協力についての学習機会を提供することが重要です。
 
国際理解
 今日、情報・通信分野の急速な進展の中で、国境を越えた情報のやり取りは日常化しています。また、毎年多くの人々が海外に出かけ、様々な文化に触れる機会も増大しています。こうした状況を受けて、私たちは、適切に自国やふるさと登別のことを伝え、他国や他の地域のことを理解しなければなりません。そのためには、年齢を問わず、市民が様々な異文化(人やものも含めて)に触れる体験を充実させることが重要です。
 
情報技術
 社会における情報化の進展は近年ますます急速になっています。これを受けて、初等・中等教育では、情報活用実践力や科学的理解などの重要性が指摘されています。
 また、市民のだれもが情報を的確に理解・活用し、さらには表現できるような学習環境を整備することも求められます。