生涯学習の基礎期間の充実


 生涯学習の基礎は生まれてから成人にあたるまでの間に培われると言われています。この期間(基礎期間)に、心の成長を含めた学習活動の充実を図ることは、その後の充実した学習の展開を成功させる上できわめて重要です。

 生涯にわたる学習の原点である家庭は、子どもにとっては、人間形成の重要な場です。しかし、少子化、核家族化、物質的豊かさの進展などにより、家庭の教育力が低下していると指摘されています。従って、家庭の教育力をいかに向上させるかが、社会全体の緊急課題となっています。

 生涯学習の観点に立って、基礎的・基本的内容の教育を充実させることが大切です。また、地域の教育資源(自然・文化・人材等)を活用した体験学習など、特色ある学習活動の展開が求められています。

 活力に満ちた生涯学習社会を構築する上で、青少年が正しい道徳心を身につけ、積極的に社会参加をすることが大切です。
 そのため子どもたちの生活体験・自然体験・社会体験を豊かにし、同世代間や年長者と交流する機会を充実させる必要があります。